ALSー筋委縮性側索硬化症と他者への強い義務感
ALS を必要とするこころ
CKワープの臨床
~病気は潜在意識からのメッセージ~
ALSを必要とするこころ
他者への強い義務感によって引き起こされる
ALS―筋委縮性側索硬化症
カウンセリングの中でクライアントさんと
ご家族との関係はとても重要な内容です。
家族関係は病気や症状の背景となることが多いからです。
潜在意識の情報も親から引き継がれていることが多いのです。
Mさんの亡くなったお母様のことが話題になりました。
Mさんのお母様は模範的で立派な母親でした。
いつも家族のことを思い
妻として夫を支え母として子供を大切に育て
家から遠く離れて漁業をしてみえた
夫の代わりに家のことも全て切り盛りし
自分の人生のほとんどを
家族のために尽くしてみえた立派な母親でした。
何もかも完璧にできる模範的な良妻賢母でした。
そのお母様が
晩年難病のALS―筋委縮性側索硬化症―の病に
かかって亡くなってしまったのです。
Mさんはとても悲しく辛い思いを抱えていました。
ALSは全身や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて
力がなくなって動くことができなくなってしまう難病です。
体の感覚、視力や潮力、内臓機能などは全て保たれるのですが
神経が主に障害を受けるので、
脳からの命令が伝わらなくなることにより
力が弱くなり、筋肉がやせていくのです。
なぜあんなに健康だった母がこんな病気になってしまったのか
全く誰にもわからなかった。
家族はとても苦しみました。
CKワープの臨床では
病気は潜在意識からのメッセージと捉えます。
その病気になる意味があります。
その病気を必要としているともいえるのです。
ALSは全身が動かなくなってしまう病気
潜在意識的には
他者への義務感が強いことが原因で
全身が動かなくなってしまう病気です。
それはどういうことなのでしょうか?
Mさんのお母様は
長年ずっとご自分のことよりも家族や周りを優先させ、
人に尽くす人生を送ってみえました。
誰にも甘えることがなかったお母様
でも晩年はもうこれ以上頑張ることができなくなって
動くことができなくなってしまった。
お母様の身体が動かなくなったとき
これまでずっと家のこと一切を妻に任せてみえた
お父様は
愛情を込めて献身的に妻の介護をされたそうです。
ALSという病気になることによって
お母様が周りの人に与えて続けてきた愛情を
最期の1年でやっと受け取ることができたかのようです。
それは凝縮された1年でした。
お母様はそのためにALSという病気を必要とされたのです。
お母様自身が家族からの愛を受け取るために
ALSという病気を必要としたのだ
ということに気づいたMさんは
なぜ母がこんな病気になったのか
ずっと納得できなかったけれど
やっと理解することができました。
母がそうしたかったのですね。
それでよかったんですね。
と大粒の涙をはらはらと流して
Mさんは号泣されました。
お母様がALSを必要としたこと
お母様の潜在意識がそれを引き起こしたこと
そのことに納得し
Mさんは初めてお母様の病気を受け入れることができて
ほっと安堵されたのです。
病気と潜在意識の関係を捉えていくと
その根底には家族の愛が流れています。
妻として夫を思う愛
母として家族を思う愛
一家の主として家のことを思う愛
お母様の愛は自己犠牲にも近かったのかもしれない。
けれども一人の女性として
責任をもって家族を守ってきたのです
家族への義務感がとても強かったお母様
お母様の与えた続けた愛は
最後に家族からの愛になって
受け取ることができたのだと思います。
ALSという病気になったことで
家族に大切に介護されて
お母様は幸せだったのだと思います。
今お母様の人生を受け入れることができて
Mさんは娘としてほっと安堵し笑顔になりました。
長年の苦しみから解放された瞬間です。
と同時に母親とどこかとても似ているご自分について
思うところがあったようです。
ご自分を見つめ始めました。
CKワープはその方の人生をみていく臨床です。
こんなカウンセリングから母を理解し
そして自分を理解していく。
深い臨床に結びつけていきます。
見えない世界のトランスレーター
潜在意識書き換えの専門家
心理&CKセラピスト
直-Nao